GIGA・MANGA 江戸戯画から近代漫画

見どころ

この展覧会では、江戸時代の諷刺的表現である戯画(ぎが)を日本の漫画的表現の源流ととらえて、江戸から明治時代の浮世絵版画(錦絵)や、明治から大正時代に発行された諷刺漫画雑誌、昭和戦前期の子ども向け漫画雑誌までの約230年の作品から、日本の漫画の歴史をたどります。

錦絵に描かれた戯画は、当時流行した出来事のほか、幕政批判や社会の動向などを面白おかしく、また批判を込めて表現しました。幕府の取り締まりを逃れるための表現の工夫(事件を別の物語に置き換えたり人物を虫や動物に例えたりして暗示した)には、庶民のたくましさと発想の柔軟性がうかがえます。

歌川国芳《源頼光公館土蜘作妖怪図》1843年8月
歌川国貞(初代)《鳥羽絵の升六 四代目中村芝翫》1860年7月
作者不詳《鳥羽画巻物之内屁合戦》1868年頃

明治になり西洋の印刷技術が導入されると、新聞や雑誌など近代メディアが急速に発展し、漫画雑誌が創刊されました。欧米の漫画文化の影響を受けてポンチ、そして漫画という言葉が登場します。ワーグマン『The Japan Punch』やビゴー『TOBAE』、小林清親「眼を廻す器械」(『團團珍聞』)などは明治時代の諷刺画として教科書で目にした方もいるのでは。これらの貴重書も必見でしょう。

チャールズ・ワーグマン『THE JAPAN PUNCH』1883年5月号 1883年5月20日
『楽天パック』第1巻第1号表紙 1912年6月15日
小星・東風人『お伽 正チャンの冒険』一の巻 朝日新聞社 1924年7月

掲載作品はすべて京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアム所蔵

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